【構造がわかるデザイナーになろう】床の段差!目安と対処法(木造編)

天井高を高く取りたいときや、床を下げて空間にリズムをつけたいときはありますよね。

でも、建築物にとって床面は鉛直荷重を支えるだけではなく、重要な耐震要素です。
床面にレベル差をつける場合、耐震要素としての役割をしっかり果たすように注意しましょう。

少しのレベル差であれば少しの工夫で、大きなレベル差であれば大掛かりな工夫が必要になります。
今回は、レベル差の目安とその対処方法についてご紹介します。

レベル差を梁せい内に収める場合

確認申請もスムーズに進んで、力の伝達的にも安心できます。
ただし、納まりには注意しましょう。
レベル差ばかりに気を取られて納まらない、、、なんてことも往々にしてあります。
受け材を入れないといけないことを理解していれば問題ないです。

梁せい以上のレベル差をつける場合①

梁せい以上のレベル差をつけたい場合は、図のように2本の梁を使用してそれぞれを構造用合板などで一体化させる方法が一般的です。

ここに注意!!

この方法は基準法や各種規準書には記載されておらず、審査機関によっては認められない場合があります。
事前に審査機関へ確認するようにしましょう。

2本の梁を一体化させる方法は様々な方法があり図はあくまで参考です。
実際に採用する場合は構造計算によって安全性を確かめるようにしましょう。
一体化した梁を「合成梁」と呼びますが、合成梁は端部の納まりも複雑です。採用の際は十分な検討を行ってください。

梁せい以上のレベル差をつける場合②

図のように床と床を完全に切り離して、空間の抜けを造りたい場合はスキップフロアとしての検討が必要になります。
納まりだけで解決できる範疇を超えるため、複雑な構造計算が必要となります。

必ず構造設計者に設計を依頼し、安全性を確認してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は床面にレベル差をつける場合のレベル差の目安と対処方法を説明しました。
床面のレベル差が大きくなればなるほど、構造計算が必要となってきます。
構造計算が必要となる目安を判断するためにご活用ください!!

建築構造設計事務所が運営する「STRUCTUREBANK」では床段差がついた物件の耐力壁配置や梁架構の参考図を
配布する予定です。ぜひご覧ください。

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